ペアガラスのメリット・デメリット
こんにちは!工事部のたいじゅです。今日はペアガラスのメリットとデメリットを話していきたいと思います!
まずペアガラスとは、名前の通りガラスが二重になっている窓のことです。断熱性能や遮熱性能が一枚窓に比べると性能が高くなっていて、快適に過ごすことができる反面、デメリットもあります。先にメリットを紹介していきます。
メリット①断熱性能が高い
ペアガラスにすると、断熱性能が高くなるため、室内の熱を外に逃しにくくなります。
断熱性能には熱貫流率(1㎡あたり1時間に移動する熱量)という数値が関係しており、ペアガラスにすることで熱貫流率が低くなります。
断熱性能が高くなることで、寒い時期にも室内を快適な温度に保てることに加え、エアコンなどにかかる電気代を節約できます。
メリット②遮熱性能が高い
ペアガラスにすると、遮熱性能が高くなるため、室外の熱が室内に入りにくくなります。
遮熱性能には日射熱取得率(太陽の日射熱が日よけやガラスを通して室内側へ入り込む割合)という数値が関係しており、ペアガラスにすることで日射熱取得率が低くなります。
日射熱取得率が低くなると、夏の熱さや冬の寒さなど外の気温の影響を受けにくくなるため、エアコンやストーブなどの空調効果を高められます。
メリット③紫外線カット率が高い
ペアガラスは通常のガラスより紫外線カット率が高いです。
紫外線をカットできると、床や畳、家具の日焼け防止にもなるため、築年数が経過しても家具へのダメージが少なく、メンテナンス費用や買い替え費用を抑えられるでしょう。
紫外線カット率はガラスの組み合わせによっても異なります。
メリット④結露対策になる
ペアガラスは室内側のガラスと室外側のガラスの間に空気の層があるため、室内と室外の温度差が小さくなり、結露を防止します。
窓の結露はカビの原因にもなるため、窓の結露で困っている方はペアガラスを検討してみましょう。
もしも、ペアガラスを設置したのちに、ペアガラスの内側が結露した場合は、ペアガラスの経年劣化であるため取り替える必要があります。
メリット⑤防犯性を高めることもできる
ペアガラスはさまざまな種類のガラスを組み合わせることが可能なため、防犯性を向上させることができます。
1枚は通常のガラス、もう1枚は防犯ガラスといったように、目的に合わせて組み合わせを考えてみましょう。
網入ガラスや強化ガラスとも組み合わせできるため、災害時にも安全な窓を作ることができます。
次にデメリットを紹介していきます。
デメリット①通常のガラスよりも価格が高い
ペアガラスは2枚のガラスで1つの製品になっているため、一枚ガラスよりも価格が高いです。
ガラスとガラスの間の中空層に何が封入されているかでも価格は異なるため、窓の性能と価格のバランスを踏まえて検討しましょう。
また、ガラスが2枚になる分、一枚ガラスよりも厚みが出るため、場合によってはサッシの交換が必要になります。
デメリット②通常のガラスよりも重い
ペアガラスは一枚ガラスと比べ重くなります。
窓の開け閉めがしにくくなる可能性もあるため、その点を踏まえてペアガラスを検討しましょう。
とくに高い位置にある窓は重くなると開け閉めが負担になるため注意が必要です。
デメリット③共鳴透過現象が発生する
共鳴透過現象とは、ペアガラス内の空気層がばねとして働くことで特定の周波数で共鳴が発生し、遮音性能が低下する現象です。
共鳴透過現象が発生することで遮音性能が低下するため、遮音対策でペアガラスを検討する方は注意しましょう。
しかし、内側と外側のガラスの厚みを変えることで共鳴は軽減できます。
デメリット④熱割れの危険がある
ペアガラスは内と外の温度差で熱割れを起こす危険があるため注意しましょう。
冷え込んだ日に窓にストーブやファンヒーターなどの温風、白熱電球などの強い光源の照明が当たることで、部分的に高温になり、熱割れが発生します。
エアコン程度の温度であれば熱割れは考えにくいですが、安全に使用するためにも高温になるようなものをペアガラスに当てるのは避けましょう。
最後に、ペアガラスは使用するガラスによって断熱性能が高いガラスや、防犯性の高いガラス、紫外線カット率が高いガラスといったように特徴が異なるため、ペアガラスにする目的によって使い分けましょう。
また、1枚ずつ異なる性能のガラスを組み合わせることも可能なため、ご自宅の用途に合わせた組み合わせを考えてみましょう。